青摺の衣、小忌衣に宿るは

(あおずりのきぬ、おみごろも)


日本の和の色の物語

はじまるのは、どこから?

終わるのは、ああ、どこまで?

問うても問うても答えは見えぬ

けれども私は、離れられない

小忌衣に摺られた山藍の?すみれの花の?

"あお"が、私たちの青、であったこと

今も、そうあり続けていること

植物の命に宿るたま(霊)がそこにある

全身で私たちは感受できる

だからこそ、ひとは今も生きていけるんだ

脳内信号で語られる色のロゴスは、

魂揺さぶる感動の

必要条件のひと匙ではあっても

十分条件ではないはずなの

風邪をひいたらすぐわかる

元祖、色とは薬草の

あるいは土の、細かな石の、砂の、

清らかな波動

ひとの心と共鳴・共振する

祈りの素粒子だった




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